塗装工事で後悔しないために|注意点・業者選び・見積りのコツ
- (株)美増
- 5月25日
- 読了時間: 18分

▶︎1. 塗装工事で失敗しないために知っておきたい注意点

1.1 塗装工事の基本的な流れ
塗装工事は、ただ色を塗るだけの作業ではありません。建物の劣化を防ぎ、美観を保つために欠かせない重要なメンテナンスです。進め方をきちんと理解しておくと、不要なトラブルを回避しやすくなります。
主な流れは以下の通りです。
現地調査:塗装面の劣化状況や面積を確認
見積もり・契約:仕様や金額のすり合わせを行う
下地処理:高圧洗浄やひび割れ補修で塗料の密着を高める
塗装作業:下塗り・中塗り・上塗りの3工程が基本
完了検査・引き渡し:塗り残しや仕上がりを最終確認
特に「下地処理」が不十分だと、せっかくの塗装がすぐに剥がれてしまうこともあります。
この一連の工程を把握しておくことで、業者とのやりとりもスムーズになり、不安なく工事に臨めます。見た目の変化だけでなく、長期的な建物の保護にとっても塗装は欠かせません。
1.2 塗装工事でよくあるトラブルとその原因
塗装工事は長期間の耐久性と仕上がりが求められる作業ですが、実際にはさまざまなトラブルが発生することもあります。多くのケースは、事前確認や工事中の注意不足によるものです。
よくあるトラブルの例とその原因はこちらです。
塗膜のはがれ・浮き
→下地処理が不十分だった、もしくは塗料との相性が悪かった
仕上がりのムラや色の違い
→塗装回数が足りない、塗料の混合不足、天候による乾燥ムラ
塗料のにおいや健康被害
→換気不足や、室内塗装時に低刺激塗料を使っていない
施工中の騒音・近隣トラブル
→足場設置や高圧洗浄時に事前連絡を怠った
こうした問題の多くは、「事前の説明不足」や「確認ミス」から起こります。
工事前には必ず工程説明を受け、不明点はその場で解消しておくことが大事です。また、見積もり段階で「使用塗料の種類」「塗装回数」「工期」などを細かく確認しておくと、後々の食い違いを防げます。
塗装工事は一度始まると中断しにくいため、準備段階の丁寧なチェックが仕上がりを左右します。
▶︎2. 外壁塗装の注意点と対策

2.1 外壁塗装前の下地処理の重要性
外壁塗装の仕上がりや耐久性を左右するのが、「下地処理」です。この工程を丁寧に行うかどうかで、塗膜の持ちが大きく変わります。見た目には見えにくい部分ですが、実は最も重要な工程といっても過言ではありません。
主な下地処理の内容は以下の通りです。
高圧洗浄:表面に付着したホコリ・カビ・藻を取り除く
ひび割れ補修:クラック(ひび)を埋めて水の侵入を防ぐ
ケレン作業:古い塗膜やサビを落とし、塗料の密着性を高める
シーリング補修:目地の劣化を補修し、雨漏りを防止する
これらの作業が不十分だと、せっかく塗ってもすぐに剥がれたり、膨れたりしてしまいます。
とくに古い建物では、見た目以上に下地が傷んでいるケースが多いため、調査と処理の精度が求められます。適切な下地処理を施すことで、塗装の効果が5年、10年と長持ちするようになります。
外壁塗装で後悔しないためには、塗料選びよりもまず「下地を整えること」が基本。業者に任せきりにせず、どんな処理を行うのかしっかり確認するようにしましょう。
2.2 塗料選びで失敗しないためのポイント
外壁塗装において、塗料の選び方はとても大事です。耐久性や費用、見た目の印象まで大きく左右するからです。種類が多く、どれを選べばいいか迷う方も多いですが、ポイントを押さえれば納得の選択ができます。
塗料選びで確認すべき主なポイントは以下の通りです。
耐久年数:塗料ごとに目安が異なり、5〜15年と幅がある
価格とコストパフォーマンス:高価な塗料ほど長持ちする傾向
機能性:遮熱、防水、防カビ、低汚染などの機能を比較
下地との相性:外壁材(サイディング、モルタル等)に合うかを確認
色・ツヤ感のバランス:景観や好みに合わせたデザイン性も重要
よくある失敗は、「安さだけで選んで、数年で再塗装が必要になった」というケースです。
また、業者のおすすめにそのまま従ってしまい、機能が合わなかったという声もあります。たとえば、日当たりの強い面に遮熱機能がない塗料を使ってしまうと、室内温度が上がりやすくなります。
逆に、汚れが目立ちやすい色を選んでしまい、数年で外観がくすんでしまった…というケースもあります。
塗料は「ただ塗るもの」ではなく、「建物の性能を左右する素材」です。長持ちさせたいのか、費用を抑えたいのか、見た目を重視するのか、目的を明確にして選ぶことが大切です。
業者には、塗料の特徴を図や資料で説明してもらい、納得してから選定するようにしましょう。
2.3 天候と施工時期の関係性
塗装工事は天候に大きく左右される作業です。適した時期を選ばないと、塗膜の性能が十分に発揮されなかったり、工期が延びたりする原因になります。タイミングを間違えると、せっかくの塗装も劣化が早まってしまいます。
施工時期を選ぶうえでのポイントは次の通りです。
気温5℃以上、湿度85%以下が基本条件
→気温が低すぎたり湿度が高すぎると、塗料が乾きにくくなる
梅雨・台風シーズンは避けるのが無難
→降雨で工事が中断したり、塗料が流れたりする恐れがある
春・秋が最適とされる理由
→気候が安定しており、塗料の乾燥や密着性にとって好条件
真夏・真冬は慎重に判断
→夏は熱で塗料が早く乾きすぎてムラが出る、冬は乾燥不良や凍結に注意
塗装の品質を守るには、「塗料が適切に乾燥できる環境」がとても重要です。
また、季節によって業者の予約状況や価格帯も変動します。繁忙期の春や秋は早めの予約が必要ですが、逆に閑散期の冬は割引などの特典があることもあります。
気候条件に加えて、「風通し」「日当たり」「結露の発生しやすさ」など、建物の立地環境も考慮するとさらに安心です。
業者にスケジュールを任せきりにせず、「なぜこの時期に施工するのか?」をしっかり確認しておくと、納得感のある工事になります。
▶︎3. 屋根塗装の注意点と対策

3.1 屋根材に適した塗料の選び方
屋根塗装は外壁よりも過酷な環境にさらされるため、塗料選びには特に注意が必要です。直射日光や雨風の影響を受けやすく、素材によっては劣化のスピードが速まることもあります。屋根材に合わない塗料を使うと、数年で剥がれたり、遮熱効果が出なかったりすることも。
まずは、屋根の種類ごとに適した塗料を選ぶことが大切です。
スレート屋根(カラーベスト)
→耐候性・防水性に優れたシリコン塗料やフッ素塗料が適している
金属屋根(ガルバリウム鋼板など)
→サビ止め効果のある下塗り材と、熱反射性の高い遮熱塗料が効果的
瓦屋根(和瓦・洋瓦)
→基本的に塗装不要だが、セメント瓦の場合は塗装が必要。専用の塗料を選ぶ
アスファルトシングル
→柔軟性を保つ塗料を使用。密着性が高いアクリル系などが選ばれることもある
屋根塗装で多い失敗は、「屋根材に適していない塗料を選んでしまうこと」です。
また、屋根は外から見えにくいため、劣化に気づきにくいという特徴があります。塗装前の点検で素材の種類や劣化状況を正確に把握し、それに合った塗料を選ぶことが重要です。
さらに、屋根は夏場に熱を吸収しやすいため、遮熱機能付き塗料を使うと、室内温度の上昇を抑えられ、エアコンの使用を抑える効果も期待できます。
費用だけで塗料を選ぶと、耐久性が劣り、再塗装のサイクルが早まる恐れがあります。屋根は頻繁にチェックできない部分だからこそ、長持ちする塗料を選ぶことで、将来のメンテナンス費用も抑えられます。
3.2 屋根塗装時の安全対策と注意点
屋根塗装は高所作業になるため、外壁よりも安全面でのリスクが高まります。業者側の安全管理はもちろん、住んでいる側としても注意すべき点があります。事故やトラブルを未然に防ぐためには、事前の対策が欠かせません。
主な安全対策や注意点は以下の通りです。
足場の設置とネット養生の確認
→作業員の転落防止だけでなく、工具や塗料の落下を防ぐ目的もある
ヘルメット・命綱などの装備の有無
→業者が適切な保護具を使っているか確認する
作業中の立ち入り制限
→家族や子どもが足場周辺に近づかないよう注意喚起する
強風・雨天時の作業中止
→悪天候時の無理な作業は事故や不具合の原因になる
近隣住民への事前説明
→騒音や塗料の飛散に配慮し、トラブルを防ぐ
屋根塗装は「見えにくい」「確認しづらい」工事だからこそ、信頼できる業者に任せることが最も重要です。
よくあるトラブルとしては、「足場が不安定だった」「養生が甘く、塗料が飛んで車や植木に付着した」「塗料のにおいで苦情が出た」といったケースがあります。
また、作業員が無理に作業を続けてケガをするような事態になると、工事の中断や追加費用が発生する恐れも。安全管理がきちんとできているかは、契約前のチェックポイントの一つです。
事前に業者から安全対策について具体的な説明を受け、不安な点はしっかり質問しておきましょう。住む側の配慮と、業者の安全管理が両立してはじめて、安心できる屋根塗装が実現します。
3.3 屋根塗装後のメンテナンス方法
屋根塗装は完了したら終わりではなく、その後のメンテナンスがとても大切です。日々、紫外線や雨風にさらされる屋根は劣化が早く、定期的な点検とケアを怠ると、せっかくの塗装も効果を十分に発揮できなくなります。
長持ちさせるためのメンテナンス方法は以下の通りです。
定期点検を実施する(3〜5年に1回)
→ひび割れ・色あせ・塗膜の浮きなどを早期に発見できる
台風や強風後は必ず目視確認
→飛来物や雨風で塗膜が傷ついていないかをチェック
落ち葉やゴミの除去
→雨樋や屋根の隙間に詰まりがないか、詰まると雨漏りの原因に
屋根に登らないこと
→滑りやすく危険なので、点検は業者に任せるのが安心
異変を感じたら早めに業者へ相談
→塗装の剥がれや雨ジミを放置すると、内部に水が浸入することも
「定期的なチェックが、塗装の寿命を5年以上伸ばすこともある」と言われています。
塗装直後はピカピカの仕上がりでも、環境によって劣化のスピードには差があります。特に日当たりが強い屋根や、風通しが悪く湿気がこもる環境では、想定よりも早く劣化が進むことも。
また、鳥のフンや落ち葉などが長期間残ると、塗膜にダメージを与えるため、こまめな掃除も効果的です。ただし、自分で登って作業するのは非常に危険なので、点検や簡単な掃除も専門業者に依頼するのがベストです。
きちんとメンテナンスすることで、再塗装のサイクルを延ばし、結果的にコストも削減できます。
▶︎4. 内装塗装の注意点と対策
4.1 室内塗装に適した塗料の選定
内装塗装では、見た目の美しさだけでなく、安全性や機能性も重視する必要があります。屋外塗装と異なり、室内では空気の影響を直接受けるため、塗料選びを間違えると健康被害につながることもあります。
室内に適した塗料を選ぶ際のポイントはこちらです。
低臭・低刺激タイプを選ぶ
→VOC(揮発性有機化合物)成分が少ない塗料なら、施工中の臭いが気になりにくい
ホルムアルデヒド対策塗料を確認する
→F☆☆☆☆(フォースター)認定があるものは安全性が高い
汚れにくさ・掃除のしやすさを重視
→汚れ防止機能や水拭きできるタイプが便利
調湿・消臭機能付き塗料を選ぶ
→室内の空気環境を整え、湿気や臭いを軽減できる
部屋の用途に応じたカラー選定も重要
→リラックス空間には淡色、集中したい部屋には寒色系が人気
内装塗装でよくある失敗は、「価格の安さだけで選び、塗料のにおいや有害物質に悩まされる」ケースです。
とくに小さなお子さんやペットがいる家庭では、無害で低刺激な水性塗料がおすすめです。また、トイレやキッチンなど水まわりには、防カビ性や抗菌性のある塗料を使うと清潔感を保ちやすくなります。
見た目の美しさだけでなく、健康や快適さまで影響するのが室内塗装の特徴です。塗装後も長く安心して暮らすためには、塗料のラベルや性能表示をしっかり確認することが大切です。
業者に依頼する際は、複数の塗料を比較して特徴を説明してもらい、自分のライフスタイルに合ったものを選びましょう。
4.2 換気と健康への配慮
室内塗装で見落とされがちなのが、「換気」と「健康リスク」への配慮です。見た目を美しく仕上げることはもちろん大切ですが、塗装中や塗装後の空気環境にも十分注意しないと、体調不良やアレルギー反応の原因になることがあります。
特に注意したいポイントはこちらです。
作業中は窓を開けてしっかり換気する
→揮発成分がこもらないよう、可能な限り風通しを確保する
施工後も数日間は換気を続ける
→塗膜が完全に乾くまでに、においや有害物質が残ることがある
低VOC塗料や水性塗料を選ぶ
→人体への影響が少なく、においも抑えられる
小さなお子さんや高齢者、ペットのいる空間は特に配慮を
→塗装中は別の部屋に避難させるなどの対応が必要
施工時の業者の換気対策を確認する
→養生の仕方や使用する送風機器などを事前に説明してもらう
塗料のにおいや化学物質は、「目に見えない健康リスク」につながることがあります。
特に冬場は寒さから窓を閉め切りがちですが、換気を怠ると室内に成分がこもり、のどの痛みやめまいを感じる人もいます。また、塗装直後の空間に長時間滞在すると、知らず知らずのうちに体調に影響することもあります。
安心して生活するためには、施工前に「どんな塗料を使うのか」「においはどのくらいか」「換気時間の目安」などを確認し、対策を立てることが大切です。
一時的に使わない部屋から順に塗装を進めるなど、生活と作業を両立する工夫をするとストレスも減らせます。
4.3 内装塗装時の養生と仕上がりのポイント
内装塗装では、仕上がりの美しさとともに、周囲への配慮=養生の丁寧さが仕上がりを大きく左右します。塗装は壁だけでなく、床や家具、照明器具などの周辺部位にまで影響が出やすいため、事前の準備が非常に重要です。
内装塗装における養生と仕上がりの注意点は以下の通りです。
床・家具の保護は徹底的に行う
→ビニールシートやマスカーなどでしっかりカバーする
コンセントやスイッチ周辺も丁寧に養生
→塗料のはみ出しやにじみを防止する
マスキングテープの使い方が仕上がりを左右する
→境界部分の直線が美しく仕上がるかどうかに直結する
作業前に片付けをしてスペースを確保
→塗料が飛び散るリスクを減らし、職人の作業効率もアップ
塗りムラやタレがないかを最終確認する
→光の当たり具合によって見え方が変わるため、日中の確認がベスト
養生が甘いと、壁以外の場所に塗料が付着してしまい、仕上がりの満足度が一気に下がってしまいます。
とくに賃貸物件や家具付きの空間では、元に戻せない汚れが大きな問題になることも。施工前にどこまで養生してもらえるのか、また施工後にどのような清掃を行うのかを業者に確認しておきましょう。
また、色選びやツヤ感によっても仕上がりの印象が大きく変わります。小さなサンプルだけで判断せず、A4サイズ以上の色見本を壁に当てて確認するとイメージがズレにくくなります。
内装塗装は繊細な作業だからこそ、下準備と最終チェックを怠らないことが、美しい仕上がりの秘訣です。
▶︎5. 塗装業者選びの注意点とチェックポイント
5.1 信頼できる塗装業者の見極め方
塗装工事の成功を左右する最大の要素が、「業者選び」です。いくら良い塗料を使っても、施工技術や対応力が不足していれば、仕上がりや耐久性に影響が出ます。信頼できる業者を選ぶためには、複数のポイントを見極める必要があります。
選ぶ際に注目すべきポイントはこちらです。
現地調査を丁寧に行ってくれるか
→簡易的な調査だけで見積もりを出す業者は注意
説明がわかりやすく、質問にしっかり答えてくれる
→専門用語ばかりでごまかさず、誠実な対応かを見極める
見積書に具体的な作業内容・使用塗料・塗装回数の記載があるか
→「一式」など曖昧な表現が多い場合は不明瞭な料金の可能性あり
施工実績や口コミ・評判の確認
→過去の施工例を見せてもらうと技術力がイメージしやすい
アフターサポートや保証内容が明記されているか
→塗膜保証や定期点検の有無は長期的な安心材料になる
「見積書の内容が詳細で、質問への回答が丁寧」な業者ほど、信頼性が高い傾向にあります。
また、相見積もりを取ることで価格の妥当性や業者ごとの特徴が比較しやすくなります。あまりに価格が安すぎる業者は、必要な工程を省いている可能性もあるため要注意です。
飛び込み営業や突然の訪問で契約を迫るような業者は避け、必ず複数の候補を検討しましょう。ホームページに記載されている情報や、施工事例の掲載内容も業者の信頼度を判断する手がかりになります。
大切な住まいを長持ちさせるためには、「丁寧な仕事をしてくれるパートナー」を選ぶ視点が大事です。
5.2 見積もり内容の確認ポイント
塗装工事の見積もりは、一見すると専門用語が多くて分かりにくいものです。しかし、内容をしっかり確認しないと「思っていたより費用が高かった」「必要な工程が省かれていた」といったトラブルにつながります。見積書をチェックする際は、以下のポイントに注目しましょう。
主な確認ポイントはこちらです。
塗装面積と単価が明記されているか
→「坪単価」ではなく、実際の塗装面積と㎡単価で記載されているか確認
使用塗料の種類・メーカー名が具体的に書かれているか
→「高耐久塗料」など曖昧な記載ではなく、商品名や等級があると安心
塗装回数が記載されているか(3回塗りが基本)
→下塗り・中塗り・上塗りの工程がそれぞれ明記されているかをチェック
足場・高圧洗浄・養生などの諸費用が含まれているか
→「塗装費用一式」だけでは後から追加請求されることも
保証内容やアフターサポートの記載
→保証期間、対象範囲、定期点検の有無などが書かれていると安心
「見積もりに抜けや曖昧な表現がないか」を確認することが、失敗を防ぐ最初の一歩です。
また、見積もりは複数社から取ることで比較がしやすくなり、それぞれの業者の方針や価格の妥当性も判断しやすくなります。中には、不要なオプションが含まれていたり、必要な工程が抜けていたりするケースもあるため、見積もりの内訳にしっかり目を通すことが大切です。
わからない項目があれば、遠慮せずに質問し、納得できるまで確認しましょう。丁寧に答えてくれる業者ほど、信頼度も高いといえます。
5.3 契約前に確認すべき事項
塗装工事は金額も大きく、簡単にやり直しがきかないため、契約前の確認がとても重要です。「見積もりも説明も大丈夫そう」と安心してしまいがちですが、契約書にしっかり目を通さなかったことでトラブルになるケースもあります。
契約前に必ず確認しておきたいポイントはこちらです。
工事内容・工程の詳細が明記されているか
→「塗装一式」などの表現ではなく、具体的な工程や塗装箇所が明記されているか確認
支払い条件と金額の内訳が明確か
→着手金や中間金、残金の支払い時期が曖昧な場合は要注意
キャンセルや契約解除の条件
→やむを得ない事情で中止する場合の対応についても記載があるか
工期と作業日程の取り決め
→天候による変更がある場合の対応や連絡方法も確認しておく
保証内容の書面化
→口頭説明ではなく、保証年数・対象・範囲が契約書に
明記されているかどうか
「契約書にすべてが書かれているかどうか」が、あとで言った・言わないのトラブルを防ぐカギになります。
よくある失敗例として、「口頭で説明されていた内容と契約書が違っていた」「保証の有無が契約後に判明した」といったものがあります。納得して契約するためには、書面を読み込むことが不可欠です。
また、契約書に押印する前に、家族とも内容を共有し、冷静な判断をする時間を持つことも大切です。急かされた場合は一度持ち帰る姿勢を取りましょう。
契約後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、事前確認は丁寧に、書面で残すことを心がけてください。
▶︎6. まとめ:塗装工事で後悔しないために
ここまで見てきたように、塗装工事は単なる「色を塗る作業」ではなく、住まいの保護や快適さを長く保つための大切なメンテナンスです。成功させるためには、塗料の選定から業者選び、契約内容の確認、施工中の対応まで、一つひとつの判断が重要になります。
後悔しない塗装工事のために押さえておきたいポイントを、最後に整理しておきましょう。
工事の流れや塗装の目的を理解しておく
→建物の寿命や見た目にどう影響するかを知ることで、納得の判断ができる
トラブル例とその対策を知っておく
→よくある失敗を知ることで、事前の準備や質問が的確にできる
塗料の種類と機能をしっかり比較する
→安さだけで決めず、耐久性や目的に合ったものを選ぶ
信頼できる業者選びと、見積もり・契約内容の確認を怠らない
→不明点は必ず確認し、書面で残すことでトラブルを防げる
施工後のメンテナンスも計画に入れておく
→定期点検や清掃を習慣にすることで、塗装の効果が長持ちする
塗装工事の成否は、「準備8割・実行2割」と言われるほど、事前の確認と計画がカギを握ります。
外壁や屋根、内装のいずれも、素材や環境によって最適な方法が異なるため、自分の住まいに合った選択が求められます。また、疑問をそのままにせず、納得できるまで説明を求める姿勢も大切です。
この記事を参考に、ひとつずつ丁寧に確認していけば、後悔のない塗装工事を実現できるはずです。
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