外壁塗装の膨れが起きる原因|予防・補修まで徹底解説
- (株)美増
- 5月25日
- 読了時間: 17分

▶︎1. 塗装の膨れとは?原因とリスクを徹底解説

1.1 塗装の膨れとは?見た目と構造への影響
塗装後に発生する「膨れ」は、見た目の美しさを損なうだけでなく、建物全体の耐久性にも影響を及ぼすことがあります。
塗装の膨れとは、塗膜が浮き上がって風船のように膨らんだ状態を指します。見た目には小さな気泡のようにも見え、指で押すと弾力があることも特徴です。膨れはやがて破裂し、塗膜の剥がれやひび割れにつながる恐れがあります。
特に外壁や屋根の塗装において膨れが起きると、雨水の侵入や下地の腐食につながるため注意が必要です。
膨れが発生すると、次のような影響が出てきます。
美観が大きく損なわれる(特に白や淡色の外壁では目立つ)
塗膜の密着性が低下し、剥がれやすくなる
ひび割れや浮き上がりが広がり、補修費用がかさむ
放置すると建材内部に水が入り、カビや腐食の原因になる
たとえば、晴れた日に外壁をよく見ると、表面がポコポコと膨らんでいたり、ひび割れが広がっていたりするのがわかることがあります。これらは膨れを放置した結果、進行してしまった状態です。
よくある勘違いとして、「時間が経てば自然に治るだろう」と考えて放置してしまうケースがあります。しかし、膨れは自然に元に戻ることはなく、むしろ放置するほど被害が拡大します。
膨れは初期段階で気づけば、部分補修だけで済む場合もあります。ですが、放置期間が長引くと、塗膜全体の塗り替えが必要になることも少なくありません。結果的に工事費用も作業時間も倍以上になるリスクがあります。
このように、塗装の膨れは見た目以上に重大な問題を引き起こす要素です。次のサブセクションでは、なぜ膨れが発生してしまうのか、主な原因を詳しく解説していきます。
1.2 膨れの主な原因:施工不良と環境要因
塗装の膨れは、施工の不備だけでなく、気候や環境条件などのさまざまな要因が重なって発生します。原因をしっかり理解することで、未然に防ぐ対策が取りやすくなります。
主な原因は大きく2つに分けられます。
① 施工不良による膨れ
塗装作業そのものに問題がある場合、以下のようなケースで膨れが起こりやすくなります。
下地処理が不十分
→ 汚れや古い塗膜、カビなどを取り除かずに塗装を行うと、塗料がしっかり密着せずに浮きやすくなります。
乾燥時間の不足
→ 下塗りや中塗りが十分に乾かないうちに重ね塗りすると、内部に湿気がこもり、塗膜が膨れやすくなります。
塗料の選定ミス
→ 下地との相性を考えずに塗料を選んだ場合、化学反応や密着性の問題で膨れが起こる可能性があります。
② 環境要因による膨れ
施工自体に問題がなくても、以下のような外的要因が重なると膨れが発生することがあります。
高湿度・雨天時の施工
→ 外気が多湿だと塗料が乾きにくく、内部に水分が閉じ込められたまま硬化するため膨れの原因に。
気温の急変
→ 日中と夜間の寒暖差が激しい場合、塗膜内で熱膨張と収縮が繰り返され、浮き上がりやすくなります。
強い直射日光
→ 高温状態で塗装を行うと、表面だけが急激に乾燥し、内部との乾き具合に差が出て、膨れが発生します。
膨れを防ぐためには、施工技術の精度だけでなく、天候や気温、湿度などにも細心の注意を払う必要があります。
1.3 膨れを放置するリスクとその影響
塗装の膨れを「見た目の問題だけ」と思って放置してしまうと、建物全体の劣化を早める深刻なダメージにつながる可能性があります。
初期段階の膨れは小さな気泡のように見えますが、時間が経つと次のようなトラブルが起きやすくなります。
膨れの放置によって起きる主な問題
塗膜の剥離が拡大する
→ 膨れた部分から周囲に浮きが広がり、やがて大きな面積がはがれてしまいます。
水分が建物内部に浸入する
→ 剥がれた部分から雨水や湿気が入り込み、木材や鉄部の腐食、劣化の原因になります。
カビや腐朽菌の発生
→ 湿気がこもることで見えない部分にカビや菌が発生し、建材の耐久性を低下させます。
補修の手間と費用が大きくなる
→ 初期なら簡単に直せた膨れも、放置して広がると全面的な修繕が必要になってしまいます。
たとえば、外壁の一部に膨れを見つけたときに、「目立たないし放っておこう」としてしまうと、気づかないうちに剥がれが進行し、最終的には外壁全体を塗り直す羽目になるケースもあります。
膨れは自然に元に戻ることはなく、時間とともに悪化していくのが一般的です。
早期に発見して適切な補修をすれば、劣化の拡大を防ぎ、建物の寿命も長く保てます。逆に、見て見ぬふりをすれば、後からかかる手間も費用も大きくなってしまいます。
▶︎2. 施工不良による塗装の膨れ:よくある失敗と対策

2.1 下地処理の不備が引き起こす膨れ
塗装の膨れは、施工時の下地処理が不十分だったことによって発生するケースが非常に多いです。塗膜は、清潔で乾いた下地にしっかりと密着することで、本来の耐久性を保ちます。逆に下地が整っていないと、空気や水分が塗膜の内部に閉じ込められ、膨れの原因になります。
よくある下地処理の不備としては、次のようなものがあります。
古い塗膜や汚れを除去しないまま塗装してしまう
ひび割れや浮きを見逃し、補修せずに塗り進めてしまう
表面が乾いて見えても、内部に湿気が残った状態で塗装を開始する
これらはいずれも、塗膜の密着性を低下させる要因になります。とくに外壁や屋根は日々紫外線や雨風にさらされているため、下地の状態が悪いと劣化のスピードも速くなります。
膨れを防ぐためには、次のポイントを押さえておくことが大切です。
高圧洗浄でホコリやカビ、藻などをしっかり除去する
ケレン作業で劣化した塗膜やサビを丁寧に削り落とす
クラックや浮きがある箇所はパテやシーリングで補修する
下地をしっかり乾燥させ、湿気が残っていないことを確認する
塗装工事は「見えない作業」に手を抜かないことが成功のカギです。
下地処理は手間がかかる作業ですが、ここを丁寧に行うかどうかで塗装の寿命が大きく変わります。高品質な塗料を使用していても、下地が整っていなければ意味がありません。見た目だけでなく、長く美観と耐久性を保つためには、下地処理の質が最も重要なのです。
2.2 塗料の選定ミスと塗装条件の不適合
塗装工事で膨れが起きる原因のひとつに、塗料の選定ミスや塗装条件との不適合があります。どんなに丁寧な施工をしても、使う塗料が適していなければ、塗膜が正常に機能せず膨れや剥がれが発生してしまいます。
とくに次のような状況では、膨れのリスクが高くなります。
下地との相性を考えずに塗料を選んでしまった
湿度や気温など、環境に合わないタイミングで塗装を行った
仕様に反して塗布量が多すぎたり、塗り重ねの間隔が短かった
塗料にはそれぞれ適した下地材や施工条件があり、誤った使い方をすると密着不良を起こします。たとえば、吸水性の高いモルタル壁に、下塗りを省いて直接仕上げ塗料を塗った場合、下地が塗料を吸い込みすぎて表面に十分な膜が形成されず、膨れが起こることがあります。
また、使用する塗料の種類によっては、温度や湿度に非常に敏感なものもあります。たとえば、施工マニュアルに「湿度85%以下、気温5℃以上で施工」と記載されているのに、早朝の冷え込みや雨上がりの湿気が残る状態で塗装してしまうと、塗膜内部に水分が閉じ込められてしまいます。
こうしたトラブルを避けるためには、以下のポイントを意識することが大切です。
塗装対象の素材と塗料の適合性を事前に確認する
塗料メーカーが指定する施工条件(気温・湿度・乾燥時間など)を守る
塗り重ねのタイミングや塗布量もマニュアルに従う
下塗り・中塗り・上塗りの工程を省略せずに丁寧に仕上げる
塗料選びと施工環境の管理は、塗装の仕上がりと耐久性を左右する最重要ポイントです。
「高級な塗料を使ったから安心」と思ってしまいがちですが、下地や環境に合っていなければ本来の効果は発揮されません。塗装の膨れを防ぐには、素材や天候、施工手順に合った塗料選びと、マニュアル通りの丁寧な作業が欠かせません。
2.3 施工時の環境管理の重要性
塗装の膨れは、施工の技術だけでなく作業時の環境管理が不十分な場合にも発生します。どれだけ高品質な塗料を使い、丁寧な下地処理をしても、施工時の気温や湿度、天候条件に注意を払わなければ、膨れのリスクは高まってしまいます。
特に以下のような環境要因が影響します。
気温が5℃未満、または35℃を超える極端な気温
湿度が85%を超える高湿度環境
雨天・霧・結露などの水分が多い天候
直射日光が強く当たる真夏の昼間の施工
たとえば、気温が低すぎると塗料の硬化が進まず、乾燥までに時間がかかって水分を閉じ込めてしまいます。反対に、気温が高すぎると表面だけが急速に乾いてしまい、内部との乾燥速度の違いで塗膜が膨れたり、ひび割れたりすることもあります。
また、湿度が高い状態で施工を行うと、下地や塗膜に水分が残ったまま硬化が進み、内部に湿気を閉じ込めてしまいます。これが数日〜数週間後に膨れとして表れることがあります。
こうしたリスクを回避するには、環境管理が非常に重要です。具体的には以下のような対策があります。
当日の天気だけでなく、前日・翌日の天候も含めて施工計画を立てる
朝露や夜間の結露が乾くまで作業を開始しない
夏場は直射日光を避け、日陰になる時間帯を選んで施工する
気温・湿度を現場で実測し、条件に合わない場合は作業を中止する
「晴れていれば大丈夫」と油断せず、細かい気象条件まで確認することが膨れの防止につながります。
とくに屋外での塗装は、気候の変化を受けやすいため、職人の経験や判断力が問われる場面でもあります。季節や地域によって施工可能な時間帯や日数が限られる場合もあるので、しっかりとした計画と柔軟な対応が必要です。
▶︎3. 環境要因による塗装の膨れ:湿度・温度・紫外線の影響

3.1 湿度と水分の影響:塗膜内部の水蒸気圧
塗装の膨れを引き起こす環境要因の中でも、湿度と水分の影響は非常に大きな要素です。塗膜は本来、空気中の水分を嫌います。施工時や乾燥中に湿気が多いと、塗膜の中に水分が閉じ込められ、やがて水蒸気圧によって塗膜が膨れ上がる現象が起きます。
特に以下のような状況では、注意が必要です。
前日が雨で下地に水分が残っている
施工当日の湿度が85%以上
朝露や霧が残っている状態で作業を始めてしまう
塗装面が吸水性の高い素材(モルタルなど)で、水を含みやすい
このような条件下では、たとえ表面が乾いているように見えても、内部に水分が残っていることが多く、その水分が水蒸気となって塗膜を内側から押し上げ、膨れが発生します。
とくに気温が上昇し始める午前10時〜午後3時頃は、内部の水分が急激に蒸発し、塗膜を浮かせやすい時間帯です。このときに十分に乾燥していなかった下地は、膨れや剥がれのリスクが高まります。
湿度や水分による膨れを防ぐには、以下の点を意識することが大切です。
施工前に下地の乾燥状態を確認し、水分計などでチェックする
雨上がりは最低でも1日以上空けてから作業を行う
湿度が高すぎる日は無理に作業せず、天候が安定してから施工する
水分を吸いやすい素材は、下塗りで吸収を抑える処理を行う
湿度や水分を甘く見ると、見た目以上に深刻な膨れの原因になることがあります。
見えない水分ほど厄介なものはありません。しっかりと時間をかけて乾燥させ、環境が整ったうえで作業を進めることが、膨れのない仕上がりへの第一歩です。
3.2 温度変化と熱膨張による塗膜の応力
塗膜の膨れは湿度や水分だけでなく、気温の変化による熱膨張や収縮の影響でも発生します。特に外壁や屋根など、日差しや風雨にさらされる場所では、1日の中でも表面温度が大きく変化し、それが塗膜にストレスを与えてしまいます。
気温が上がると、塗膜は熱で膨張します。逆に気温が下がると収縮します。この膨張と収縮が繰り返されることで、塗膜には徐々に負荷がかかり、以下のような現象が起こりやすくなります。
微細なクラック(ひび割れ)が発生し、そこから空気や水分が侵入
下地との密着力が低下し、塗膜が浮き上がる
内部に溜まった水分が膨張して、塗膜を内側から押し上げる
たとえば、夏場の日中は外壁の表面温度が60℃を超えることもありますが、夜間になると一気に気温が下がり、冷え込みます。この急激な温度差に塗膜が対応しきれず、次第に変形や膨れを引き起こしてしまうのです。
また、素材によっても熱膨張のしやすさは異なります。金属系の外壁や屋根は熱による伸縮が大きいため、塗膜にかかる応力も強くなり、膨れが発生しやすくなります。
このような温度変化による膨れを防ぐには、以下のような対応が有効です。
施工前に下地素材の特性(熱膨張率)を確認する
温度が安定している時間帯(朝夕)を選んで施工する
急激な加熱・乾燥を避け、ゆっくりと自然乾燥させる
弾性塗料や耐候性に優れた塗料を使用する
「晴れていても、気温の急変がある日は慎重に作業計画を立てる」ことが大切です。
塗膜は目に見えないストレスを日々受け続けています。その環境に合わせた塗料選びと施工タイミングの見極めが、長持ちする塗装には欠かせません。
3.3 紫外線による塗膜の劣化と膨れの関係
塗膜にとって紫外線は静かに進行する大敵です。日差しの強い日が続くと、目に見えないところで塗膜の劣化が進行し、膨れやひび割れの原因になります。紫外線は塗膜の分子構造を分解し、柔軟性や密着性を失わせてしまうのです。
紫外線による塗膜への影響は、主に次の3点です。
表面が劣化してチョーキング(白い粉が出る)現象が起きる
塗膜の柔軟性が失われ、ひび割れや剥がれが起きやすくなる
紫外線の熱エネルギーで内部の水分が蒸発し、膨れにつながる
特に南向きの壁や屋根など、日照時間の長い面では紫外線の影響が強く出やすくなります。こうした部分では他の面に比べて劣化の進行が早く、施工後数年で塗膜が浮いたり、色あせたりすることも少なくありません。
紫外線は、時間をかけて塗膜内部の結合を破壊していきます。その結果、塗膜が内部から脆くなり、気温の変化や湿気に耐えきれず、膨れや剥がれを引き起こします。
紫外線による劣化と膨れを防ぐには、次のような対策が有効です。
紫外線に強い「高耐候性塗料」や「フッ素塗料」を選ぶ
外壁の向きや日照条件を考慮し、塗料の種類を変える
チョーキング現象を早めに発見し、劣化サインを見逃さない
数年おきに点検を行い、必要に応じて塗り直しを検討する
塗装後も紫外線の影響は日々積み重なっていきます。だからこそ、塗料選びと定期点検が重要です。
見た目にはわかりにくい紫外線ダメージですが、確実に塗膜を劣化させていきます。膨れや剥がれを防ぐには、日差しの影響を考えた塗装設計と、アフターケアまでを含めた対応が必要です。
▶︎4. 塗装の膨れを防ぐための施工ポイント
4.1 適切な下地処理と乾燥時間の確保
塗装の膨れを防ぐには、作業前の下地処理と乾燥が欠かせません。見えない部分の準備を丁寧に行うことで、仕上がりと耐久性に大きな差が出ます。
下地処理で気をつけたいポイントは次のとおりです。
高圧洗浄でホコリ・カビ・藻を徹底的に除去
劣化塗膜やサビをケレン作業で丁寧に削り落とす
クラックや浮きはパテやシーリングで補修
施工前に必ず乾燥時間を確保し、水分を完全に抜く
特に乾燥時間は「見た目が乾いたから大丈夫」と油断せず、湿度や日照を考慮した余裕のある工程管理が大切です。表面が乾いていても内部に湿気が残っていれば膨れの原因になります。
4.2 環境条件に応じた塗料の選定と施工計画
膨れを防ぐには、施工する環境と塗料の相性を考えた計画が不可欠です。温度や湿度、下地素材に合わせた対応を行うことで、トラブルのリスクを大きく減らせます。
特に意識したいポイントは以下の通りです。
下地の種類(モルタル、金属、木材など)に合う塗料を選ぶ
塗料メーカーが指定する施工条件(気温・湿度)を厳守
塗装前後の天候を確認し、雨や極端な気温を避ける
夏場や冬場は時間帯を調整し、環境が安定しているときに作業する
高性能な塗料でも、環境に合っていなければ性能を発揮できません。計画段階から施工条件を読み取り、無理のないスケジュールを組むことが失敗しないコツです。
4.3 施工後の点検とメンテナンスの重要性
塗装の膨れは、施工後しばらく経ってから発生することもあります。そのため、施工が完了した後も定期的な点検と簡単なメンテナンスを続けることが大切です。
以下のポイントを意識することで、早期発見と長寿命化が期待できます。
施工後1〜3ヶ月以内に目視点検を実施
膨れ・ひび割れ・色あせなどの変化を定期的にチェック
表面に異常があれば早めに施工業者に相談
年1回の簡易点検や清掃で状態をリセット
特に外壁や屋根は常に外気にさらされているため、小さな異変にも早めに気づけるようにしておくことが重要です。メンテナンスを習慣にすることで、大きな補修を防ぐことができます。
▶︎5. 塗装の膨れが発生した場合の対処法
5.1 膨れの早期発見と診断方法
膨れは放置すると悪化し、補修範囲や費用が大きくなります。だからこそ、早めに気づき、正しく判断することがとても大切です。
以下のような点をチェックすると、膨れの兆候を見逃しにくくなります。
表面にポコッと膨らんだ部分がないか定期的に確認
指で軽く押して弾力や浮きがある部分をチェック
色ムラやツヤの違いがある部分は注意
異常を見つけたら、むやみに触らず専門業者に相談
見た目の違和感を放置すると、膨れから剥がれに進行することもあります。「おかしいな」と思ったら早めに確認することが、劣化拡大を防ぐ第一歩です。
5.2 膨れ部分の補修手順と注意点
膨れを見つけたら、早めの補修が肝心です。ただし、誤った処置をすると再発リスクが高くなるため、基本的な手順を守ることが重要です。
補修の基本的な流れは以下の通りです。
膨れた部分の塗膜をカッターなどで丁寧に除去
下地の状態を確認し、劣化や水分があれば補修・乾燥
下塗り→中塗り→上塗りの順で再塗装
補修部分と周囲の色ムラをなじませるため、仕上げは丁寧に
注意点としては、
水分が残ったまま再塗装しない
無理に押しつぶしたり引っ張ったりしない
範囲が広い場合は自己判断せず、専門業者に依頼する
膨れの補修は「やり直しの丁寧さ」が仕上がりに直結します。 無理に対応せず、状況に応じた処置を選びましょう。
5.3 専門業者への相談と再発防止策
膨れが広範囲に及ぶ場合や、原因が特定できないときは、自己判断で対処せず専門業者に相談するのが安心です。的確な診断と対処で、再発リスクを抑えることができます。
相談時のポイントは次の通りです。
膨れの場所・大きさ・時期を記録しておく
施工履歴(いつ・どんな塗料を使用したか)を伝える
下地や環境の状態を正確に説明する
施工後の保証や再発防止策についても確認する
再発を防ぐためには、
原因に合った補修方法を選ぶ
使用塗料の見直しや塗装手順の改善
アフター点検や定期メンテナンスの提案を受ける
「早めの相談」と「根本原因への対処」が、膨れの再発を防ぐカギです。 プロの視点で総合的に判断してもらうことで、長持ちする仕上がりが期待できます。
▶︎6. まとめ:塗装の膨れを防ぐために知っておくべきこと
塗装の膨れは、美観の問題にとどまらず、建物の耐久性や修繕コストにも大きく影響するトラブルです。発生要因を正しく理解しておくことで、未然に防ぐことが可能です。
主な原因を再確認すると、次のようになります。
下地処理の不備(汚れ・劣化塗膜の放置など)
乾燥不足や施工タイミングのミス
塗料と下地の相性不良
高湿度・低温・直射日光などの悪環境での施工
紫外線や熱による長期的な塗膜劣化
また、放置した場合のリスクも忘れてはいけません。
塗膜の剥離・ひび割れの拡大
雨水の浸入による内部腐食
全面塗り直しが必要になるケースも
膨れは小さな初期症状のうちに対処することが何より大切です。 正しい知識で備えておくことで、大がかりな修繕を防げます。
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